インタビュー・会議音声処理のためのお役立ち情報
- 音声ファイル形式(オーディオ・ファイル・フォーマット)とは?
- ファイル形式によって音声はどう違う?
- 個別音声ファイルの形式と特徴
音声ファイル形式とは、デジタル音声のコンピューター上での保存形式・規格のことで、簡単に言ってしまえば、パソコン上で確認できる、ファイルの拡張子のことです。 この音声ファイル形式によって、音声の質や、ファイルのサイズ、その音声を再生したり編集できるアプリケーションソフトや機器が変わってきます。
パソコンや、ICレコーダーなどのデジタル機器で、よく利用されているファイル形式としては、WAV、AIFF、WMA、MP3などがあります。
音声のファイル形式には、大きく分けて、『非圧縮音声フォーマット』、『可逆圧縮を伴うフォーマット』、『非可逆圧縮を伴うフォーマット』の3種類があります。 これらの性質を表にまとめると以下のようになります。
形式 | 特徴 | 例 | ファイルサイズ | 音質 |
---|---|---|---|---|
非圧縮音声フォーマット | 圧縮されていないオリジナルのデジタル音声 | WAV、AIFF | 大 | オリジナル |
可逆圧縮を伴うフォーマット | 圧縮前のデータと、圧縮・展開の処理を経たデータが完全に等しくなるデータ圧縮を施した音声ファイル。 | FLAC、Monkey's Audio(拡張子 APE)、TTA | やや大(オリジナルの50%から60%) | オリジナル |
非可逆圧縮を伴うフォーマット | データの欠落・改変を伴う圧縮であるが、人間の聴覚特性を利用して劣化を目立たなくしている。 | MP3、WMA | 小(オリジナルの5%から20%) | オリジナルより劣化 |
代表的な音声ファイル形式の説明を下表にまとめます。
形式 | 特徴 |
---|---|
WAV(ウェーブ / ウェブ) | 主としてWindowsで使われる非圧縮ファイル形式。リニアPCM対応のICレコーダーなどから生成されるファイル。 |
AIFF(エーアイエフエフ / エーアイエフ) | アップルコンピュータにより開発された音声ファイル形式であり、主に、マッキントッシュコンピューターなどで利用される。 通常は非圧縮、リニアPCMデータ用のフォーマットであるが、圧縮データ用のフォーマットも存在する。 |
WMA(ウィンドウズ・メディア・オーディオ) | マイクロソフトが権利を保有する非可逆圧縮フォーマット。 デジタル著作権管理機能が含まれている。 |
MP3(エムピースリー) | 音楽ダウンロードで最も一般的なフォーマット。 圧縮により、同じ音源のPCMファイルの10分の1のサイズになる。 MP3 は音楽には適しているが、話し声には適していないとされている。 |